冷蔵庫のお手入れはどうされていますか?場所やパーツによって、やりかたは違いますが冷蔵庫内のよごれは中性洗剤で落としましょう。
この記事では、とくに見落とされがちなドアパッキンのお手入れ方法についておはなしします。
冷蔵庫内の掃除は中性洗剤が基本の理由
冷蔵庫のお手入れ方法としては重曹やアルコールをすすめするものが多くはないでしょうか?
ただメーカーでは中性洗剤を推奨しています。これは重曹やアルコールなどを使うと冷蔵庫の素材(プラスチックや扉のガラス面など)を傷めるおそれがあるからです。
もちろんドアパッキンも重曹やアルコールなどを使うと変色したり素材(ゴムやプラスチック)が傷むので中性洗剤がおすすめです。
ドアパッキンの役割
ドアパッキンとはドアにあるジャバラの部分のことです。目立たない部分なので見落とされがちですが、ドアパッキンにはドアをキチンとしめて庫内の温度をあげないようにする役割があります。
ドアパッキンの掃除が必要な理由
カビなどでドアパッキンがよごれるとドアがうまく閉まらなくなったり、ひとりでに開いてしまったりします。気づいたときに閉めれば問題ないですが留守中の場合には長時間冷蔵庫が開けっ放しの状態になってしまいます。
冷蔵庫が開けっ放しになったときの影響
冷蔵庫が開け放しになったときに気になるのは電気代。
ただ、開けっ放しになるとほとんどの冷蔵庫ではコンプレッサー(冷却装置)が止まります。なので一日放置したとしても電気代は400円ほどです。
それよりも次ことのほうが家計には大きな負担になります。
・食材が悪くなる
とくに生ものは2時間以上放置すると腐ります。一日放置するとすべての食材がだめになります。
・庫内が結露して水浸しになる
コンプレッサーが止まるため庫内が結露して水浸しになります。水浸しになると食材も腐りやすくなります。冷蔵庫の故障にもつながります。
・コンプレッサーの故障
コンプレッサーが止まらない冷蔵庫ではコンプレッサーが故障する可能性があります。これは扉が開いたままで温度が下がらないため温度を下げようと、フルパワーで稼働し続けるためです。
冷蔵庫を開けっ放しにした時の対処方法
冷蔵庫が開けっ放しになったときは早目に対処しましょう。
・食材を確認する
2時間以上開けたままになっていた場合は生もの(肉や魚)や要冷蔵野菜(レタスやキャベツなど)は処分しましょう。
※夏場は2時間前でも傷むことがあります。少しでも変化を感じたら処分しましょう。
・電源を切り霜をふき取る
庫内に霜がついている場合は、まずは冷蔵庫の電源を切ります。しばらくして霜が水滴になったら水をふき取ります。水滴の量が多いと床が濡れてしまうこともあります。あらかじめ冷蔵庫のまわりには新聞紙などを敷いておきましょう。
ドアパッキンが汚れる理由
冷蔵庫のドアは頻繁にものの出し入れをするところです。また庫内と庫外で温度差が大きく結露しやすい場所でもあります。
なのでドアパッキンには食材の汁やカス結露した水がたまりやすく、この水分(結露)と汁やカスがエサとなってカビが生えるわけです。
パッキンがカビで汚れているとドアの密閉性が弱まり閉めたつもりが開いたままだったということになったり、ドアを開けたひょうしにカビの胞子が飛んで食材についたりします。
だから家計のためにも健康のためにもドアパッキンのお手入れはとても大切です。
ドアパッキンの掃除方法
・準備するもの
中性洗剤(食器用洗剤でも可)
やわらかい布(2~3枚)
綿棒(適宜)
ぬるま湯(30~40℃ぐらい)
・お手入れ方法
汚れがひどくない場合は固くしぼった布でふくだけでOK
汚れがひどい場合は次の手順でお手入れしましょう。
①中性洗剤をぬるま湯でうすめ、やわらかい布でドアパッキンをふく
②ドアパッキンの溝にカスがはさまっているときは綿棒でかき出す
③ドアパッキンについた中性洗剤をぬるま湯でふき取る
④さいごに乾ふきをする
中性洗剤を食器用洗剤で代用する場合は成分表示をよく確かめ弱アルカリ性のものを選ばないようにましょう。
ドアパッキンの汚れを防ぐコツ
ドアパッキンが汚れたりカビがはえたりしないように日ごろからつぎのようなお手入れを欠かさないようにしましょう。
・ドアパッキンに汚れがついたらすぐにふきとる
・週に1回はぬるま湯で掃除をする
・2~3ヶ月に一度は中性洗剤で掃除をする
冷蔵庫内の掃除は中性洗剤が基本のまとめ
冷蔵庫の掃除は食材をカラにする手間があるため、どうしても後回しになりがちです。
なかでもドアパッキンは見落とされがちな場所ですが汚れると扉がうまく閉まらくなって、それが冷蔵庫の故障につながったりします。
そうならないためにも日ごろから冷蔵庫同様にドアパッキンも定期的お手入れするようにしてください。