レトルトカレーは電子レンジやお湯など、温めるだけで食べられるのでとても便利ですよね。夜食や万一のため常備食として買いだめしているひとも多いため、なかには期限切れになることもあるでしょう。
でも期限が切れたからといって処分しないでください。レトルトカレーは賞味期限切れでも食べられます。
この記事ではなぜレトルトカレーは賞味期限が切れても食べられるのか、その理由をくわしくお話します。
レトルトカレー賞味期限切れても1ヶ月~2ヶ月は大丈夫な理由
お店で販売されている食品には、消費期限か賞味期限が表示されています。ちなみに消費期限は傷みやすい食べ物に、賞味期限は傷みにくい食べ物に表示します。なので消費期限切れはダメですが、賞味期限切れは状態によっては食べてもOKとされています。
レトルトカレーは傷みにくい食べ物です。なので多少味は落ちるものの、期限過ぎでも食べられるというわけなんです。
消費期限と賞味期限の違いとは
消費期限と賞味期限には次のような違いがあります。
消費期限
袋や容器を開けずに決められた保存方法を守って保存した場合に、安全に食べられる期限のこと。おにぎりやお弁当など傷みやすい食べ物に表示されます。
賞味期限
袋や容器を開けずに決められた保存方法を守って保存した場合に、味が変わらずにおいしく食べられる期限のこと。カップ麺や缶詰など傷みにくい食べ物に表示されます。
レトルトカレーの賞味期限は?
レトルトカレーの賞味期限は一般的には1~2年です。なかには5年以上のものもあります。
レトルトカレーに代表されるレトルト食品は、気密性のある容器につめて加圧過熱殺菌(レトルト)して作られます。高温高圧(加圧過熱)にすることで食品を腐敗させる細菌を死滅させるわけです。
このように食べ物が腐りにくい状態で製造されているため、レトルトカレーは腐りにくく賞味期限も長いのです。
なぜ賞味期限切れでも食べられるのか?
レトルトカレーの賞味期限は消費者庁のガイドラインによって設定されています。ガイドラインでは科学的合理的試験方法により設定された期間(実際の賞味期限)に、安全係数(1未満)をかけて設定するとされています。
実際の賞味期限×0.8
なお安全係数とは商品それぞれの品質のばらつきや、作られた環境を考慮して設定する数値のことです。味の変わりにくい食品では安全係数は0.8以上にすることが望ましいとされています。
多くの食品メーカーも0.8に設定しています。このように実際よりも早めの期限が設定されているため、少しぐらいの賞味期限切れなら食べられるわけです。
レトルトカレーの賞味期限はおおむね1~2年のため、1ヶ月過ぎまでなら十分においしくいただけます。ただし3ヶ月以上経ったのものは、色やにおいを確認してから食べるようにしてください。
また期限内であっても袋が膨張したり、異臭がするものは細菌が繁殖しているおそれがあります。食べずに破棄しましょう。
開封後の賞味期限
食品衛生法上レトルトカレーには、保存料や殺菌料などを使用することは認められていません。そのため開封後はすぐに賞味期限が切れます。
手作りのカレーと同様に冷蔵庫に保存するにしても冷蔵なら2~3日、冷凍でも1ヶ月ほどしか日保ちしません。開封後はなるべく早めに食べてしまいましょう。
保存に適した場所
直射日光のあたらない涼しい場所で保存してください。冷蔵保存は向きません。カレーが固まったり、水分と油分が分離して味が落ちてしまいます。
冷凍保存も避けましょう。カレーの水分が固まって中身が膨張しパウチが破けることがあります。
レトルトカレー賞味期限切れ1ヶ月~2ヶ月は大丈夫?のまとめ
万一のときの常備食として備蓄されるこの多いレトルトカレー。傷みにくい食べ物なので期限が切れても、1ヶ月過ぎまでなら十分においしくいただけます。
ただ保存状態が悪いと期限内でも食べられないことがあります。直射日光のあたらない涼しい場所で保存するようにしましょう。